脳梗塞からの生還:ご自分の経験が語る「命と時間」の重要性
救急医療における「時間」の重要性
聴衆の方が自身の脳梗塞の体験を基に、救急医療は「時間勝負」だと強調。迅速な治療で助かった経験から、北駿地区の医療体制に強い危機感を示し、命の問題を自分事として捉え、体制構築の必要性を訴えました。以下はまとめです。
脳梗塞からの生還:ご自分の経験が語る「命と時間」の重要性脳梗 https://www.youtube.com/watch?v=z4CgXB0OEf0&t=44s アップしました。ぜひご覧ください。
個人による体験談と医療体制への提言
自身の8年前の脳梗塞の体験を語り、救急医療における「時間」の重要性と、迅速な医療提供体制の必要性を強く訴えました。
8年前、事務所で日曜日に脳梗塞で倒れました。当時は倒れた原因が分からず、30分ほど動けない状態でしたが、偶然事務所に来た社員によって発見されました。
救急車が到着後、約10分間の連絡後、その日の当番医であった脳外科の専門病院、沼津の西島病院へ搬送されることが決まりました。「十何分で行きますから」という声を聞きながら、ICUで1週間の治療を受けました。退院時、医師から「あなたは本当にラッキーですよ」と言われたそうです。発症から治療開始までの時間が短かったため、通常では投与が難しい効果的な薬を使えたとのことでした。望月氏は、「もし時間が経っていたら、そういうものを打ってもらえてなかったとすると、多分今、半身不随になっていると思います」と当時を振り返りました。
救急医療は「時間勝負」
この経験から、心筋梗塞や脳梗塞といった救急を要する疾患は「時間勝負」であると強調します。「自分がその後生きてるのか死んでるのかおかしくなっちゃうのか、そういう人生を歩むかっていうのは、あなたの運がいいか悪いかで決まってしまう」と述べました。
さらに、知人が工事現場で高所から転落した際、ドクターヘリが強風で飛べず、救急車で長時間かけて搬送された結果、植物状態となり2年前に亡くなった痛ましい事例を挙げ、「いかに何か起こった時に、時間というのがすごく大事だ」と訴えました。
北駿地区の医療への強い危機感
これらの体験を踏まえ、御殿場・北駿地区の医療体制に言及。
「この北駿地区にね、もしそこまでの時間の中でやってくれる病院がないとしたら、皆さん運が悪いんですよ」と強い危機感を示しました。病院の建設や経営といった議論以前の問題として、自分や家族の命が危険にさらされた時、いかに迅速に受け入れてもらえるかが最も重要だと力説します。
命に関わる問題であるにも関わらず、病院建設の動きに対して政治的な抵抗や利権の話が障壁となる現状に、「自分自身とか家族の命が関わっている問題で、そこでそんなことを言ってていいのかなっていうことに対して、しょうがないって思っている人がいたとしたら、他人事なんですよね」と強い疑問を呈しました。 最後に、家族が同様の経験をした人や、自身が当事者になった人は命がけでこの問題に取り組むはずだとし、地域住民一人ひとりがこの問題を「自分事」として捉え、命を守るための医療体制構築に真剣に向き合う必要性を訴え、話を締めくくりました。