静 岡 県 の 北 東、 神 奈 川 県 ⻄ 部 と 隣 接 す る 御 殿 場 市、 裾 野 市、 ⼩ ⼭ 町 は、 北 駿 地 域 と 呼ば れ、 東 京 に も 近 い た め、 静 岡 県 に あ り な が ら 関 東 圏 の 影 響 を 強 く 受 け て い る 地 域 で ある。 ま た、 世 界 遺 産 富 ⼠ ⼭ の 麓、 全 国 ⼀ の 集 客 を 誇 る 富 ⼠ 箱 根 伊 ⾖ 国 ⽴ 公 園 内 に 位 置し、 箱 根、 富 ⼠ 五 湖 ⽅ ⾯ へ の ⽞ 関 ⼝ と し て 多 く の 観 光 客 が 来 訪 し、 ま た、 産 業 集 積 も 進ん で い る。


〇 交 通 イ ン フ ラ に お い て は、 東 名 ⾼ 速 道 路 御 殿 場 イ ン ター チェ ン ジ、 裾 野 イ ン ターチェ ン ジ の 他 ⼩ ⼭、 駒 ⾨ の ス マー ト イ ン ター チェ ン ジ が 開 設 さ れ て い る。 ま た、 新 東名 ⾼ 速 道 路 も 名 古 屋‧ 新 御 殿 場 間 が 既 に 供 ⽤ 開 始 さ れ、 3 年 後 に は 神 奈 川 ⽅ ⾯ も 開 通⾒ 込 み で あ り、 ⼩ ⼭ PA に は ス マー ト イ ン ター チェ ン ジ も 開 設 が 予 定 さ れ て い る。 更に、 国 道 246 号 線、 同 138 号 線、 同 469 号 線 も 整 備 が 進 み、 ⽇ 本 の 経 済‧ 流 通‧ 観 光 の中 軸 を 担 う 地 域 で あ り、 従っ て、 交 通 量 が 多 く、 交 通 事 故 発 ⽣ 件 数 も 多 い。

〇 財 政 ⾯ で は、 北 駿 の 2 市 1 町 に ま た がっ て 陸 上 ⾃ 衛 隊 東 富 ⼠ 演 習 場 が 存 在 し、 国 か ら毎 年 多 額 の 補 助 ⾦ や 交 付 ⾦ 等 が 交 付 さ れ、 ⺠ ⽣ 安 定 等 に 係 る 事 業 化 が 推 進 さ れ て い ると と も に、 演 習 場 地 権 者 で あ る 財 産 区 や 関 連 法 ⼈、 個 ⼈ 地 主 等 に 多 額 の ⼟ 地 賃 貸 借 料が ⽀ 払 わ れ る な ど 財 政 的 に 豊 か な 地 域 で あ る。

〇 観 光 ⾯ に お い て は、 富 ⼠ ス ピー ド ウ エ イ や 御 殿 場 プ レ ミ ア ム ア ウ ト レッ ト、 時 之 栖等 ⼤ 規 模 集 客 施 設 や 多 く の ゴ ル フ 場 が 存 在 し て お り、 観 光 施 設、 ス ポー ツ レ ク リ エーショ ン 施 設 数 は 108 施 設 あ り、 県 内 で は 静 岡 市、 浜 松 市 に 次 い で 第 3 位 の 施 設 数 と なって い る。 ま た、 コ ロ ナ 前 に お け る 年 間 の 観 光 交 流 客 数 は、 御 殿 場 市 が 約 1,310 万 ⼈、裾 野 市 が 約 219 万 ⼈、 ⼩ ⼭ 町 が 約 408 万 ⼈ で、 当 地 区 全 体 で は 約 1,937 万 ⼈、 県 内 有 数の 観 光 地 で、 御 殿 場 市 は 静 岡 市 に 次 い で 県 内 第 2 位 の 交 流 客 数 と なっ て い る。 コ ロ ナ後、 東 京、 箱 根、 富 ⼠ ⼭、 京 都、 ⼤ 阪 を 結 ぶ ゴー ル デ ン ルー ト と ⾔ わ れ る 観 光 周 遊ルー ト に 位 置 す る 当 地 区 を 訪 れ る イ ン バ ウ ン ド 客 の 更 な る 増 加 が ⾒ 込 ま れ て い る。

〇 産 業 ⾯ に お い て は、 東 京 や 神 奈 川 県 に 本 社 を 置 き、 ⼯ 場、 ⽀ 店 等 を 当 地 域 に ⽴ 地 する 企 業 が 多 く、 神 奈 川 ⽅ ⾯ か ら 当 地 区 へ 通 う 通 勤 者 が 多 い。 ⼀ ⽅、 当 地 区 か ら 神 奈川、 東 京 ⽅ ⾯ へ の 通 勤、 通 学 者 も 多 い。近 年 で は、 ト ヨ タ ⾃ 動 ⾞ が 裾 野 市 地 先 に 未 来 都 市 「ウー ブ ン シ ティ」 の 建 設 が 始 まり、 世 界 の 注 ⽬ を 集 め て い る 他、 ⼩ ⼭ 町 で は ⼤ 規 模 ⼯ 業 団 地 へ の 企 業 進 出 も 進 ん で いる。

〇 ⼈ ⼝ は、 令 和 5 年 9 ⽉ 末 現 在 御 殿 場 市 が 82,255 ⼈、 裾 野 市 が 49,344 ⼈、 ⼩ ⼭ 町 が17,297 ⼈ 合 計 148,896 ⼈ で あ る が、 前 述 の と お り、 観 光、 産 業 に 係 る 交 通 イ ン フ ラ の整 備 状 況 を 踏 ま え る と、 通 過 ⼈ ⼝ や 関 係 ⼈ ⼝ は 相 当 数 に 上 る と 考 え ら れ る。